スプーンに映った世界を見る

「好き」という気持ちだけを大切に生きていく

絶対喜んでもらえるプレゼント

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28回目の誕生日が終わりました。

おめでとう乞食に付き合ってくださったありがとうございます。
誕生日はどうでもいいけどこのブログはクリックしてくれた方もありがとうございます。

言葉が1番嬉しいですよね。真空パックして1年分持たせて落ち込んだときに読み返したいです。もらった言葉は「過去の自分に対する評価」だから、時間が経つごとにどんどん陳腐化していってしまうの悲しい。最高を更新していくしかないな。

考えたことまとめたら3500文字あったので、め〜ちゃめちゃ優しい人はヒマなときに読んでください。

相手に喜んでもらえるプレゼントってなんだろう?

この間の「アメトーーク!実家貧乏芸人」で、かまいたち濱家さんが話していたエピソードが妙に心に残っている。

(要約)小学生のときに友達の誕生日会に呼ばれたけど、家が貧乏すぎてプレゼントを用意するのが難しかった。なけなしのお小遣いでお菓子を買ったが、他の参加者のプレゼントと比べて明らかに見劣りしていた。自分が買った以上の金額のお返しをもらってしまい、誕生日の本人からも「アイツにプレゼントのお返し渡したくなかった」と言われてしまった。

ウケるとかでなくただただ悲しいエピソードとして披露されていて、「わかるな〜」と思うと同時に「金がないとプレゼントってできないのか?」という疑問も持った。

「自作の物をプレゼントする」という選択肢 

モノを買うだけがプレゼントではない気がする。

私が今まででもらって一番嬉しかったプレゼントは、「BUMP OF CHICKENの藤原基生と結婚する方法」という10pの冊子である。
内容は、「サザンオールスターズはメンバー内で付き合って結婚した。お前もBUMP OF CHICKENのメンバーに加入しろ」というトンデモ理論。でも友達が手書きで1万字も大まじめに考えて書いてくれたのが嬉しかった。その子は特にBUMP OF CHICKENのファンじゃないのに、わざわざ調べて「藤原はエヴァが好きらしい!!!」と特大スクープのように教えてくれてるのも面白かった。
もらったのは中学生のときなのに、「一番大切なのは 自分から動く勇気 じゃないかなあ」と人生における大切なことまで教えてくれている。すごい。

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とはいえ、関係性が近くないと自作はリスキーすぎる。

芸人さんのエピソードを聞いていても、自作の物をプレゼントして相手に喜ばれたパターンと喜ばれなかったパターンがあるなと思う。

関係性が近いパターン

トンツカタン森本さん(プロダクション人力舎所属、結成7年目)

smnymrmt.hatenablog.com

プロダクション人力舎所属、結成7年目のトリオ「トンツカタン」のツッコミ担当森本さんのエピソード。

要約:友達の誕生日にみんなが高価なプレゼントをあげる中、自分は自分(トンツカタン)の単独DVDをあげた。金銭的な価値としては見劣りするけど、友達はすごく喜んでくれた。

安価でも喜んでもらえるプレゼントを探そうと、森本さんがうろたえて画策している様子が面白い。めちゃくちゃ素敵な話。

くりぃむしちゅー有田さん(ナチュラルエイト所属、結成28年目)

出典がどこか忘れてしまったが、くりぃむしちゅー有田さんが「相方に自作のラップをプレゼントした」というエピソードも聞いたことがある。
「お前のツッコミno.1〜」みたいな歌詞らしい。
もらった上田さんは「俺、長渕剛しか聞かねーから!」と言っていたのに、後日車から降りた時にそのラップが流れていたとか。マジで仲良いな。
「関係性が近ければ自作の曲でももらうと嬉しい」ということを示すいいエピソードだと思う。

ゾフィー上田さん(グレープカンパニー所属、結成5年目)

コント日本一を決める大会「キングオブコント2017」ファイナリストのコント師ゾフィーのボケかつネタを100で書いてる方。

要約:彼女の誕生日にサプライズしよう!と思いたった上田さん
プレゼントはない…と見せかけて、駅のコインロッカーに花を置いておく
追加で「1か月前からのメール読み返してみて」と彼女に伝える
実は1ヶ月前から送ってる全てのメールのやり取りをたて読みすると、「たんじょうびおめでとう」「たんじょうびおめでとう」の繰り返しになっている…というもの。
「「ん」が難しいんだよね」と真剣に語る上田さんに「ここまで行くとキモい」「さすがにない」と周りの芸人からは大バッシング
これが原因かはわからないけど、上田さんはその後彼女にフラれてしまったとか…。

彼女という1番近い関係性でも許されない自作があるという学び。

関係性が薄いパターン

ハライチ岩井さん(ワタナベエンターテインメント所属、結成14年目)

www.bookbang.jp

要約:関係性が薄い人に誕生日パーティーに呼ばれた岩井さんが、わざと場を気まずくさせるために自作の絵をプレゼントとして持っていった。まんまと場が気まずくなったが、「祝うために書いた」という前提がある以上主催者も無下にはできず、微妙な「ありがとう」をもらった。

これはそもそも相手を喜ばせるためではなく、「喜ばせない」ためにプレゼントしたパターン。関係性も薄いので、相手も「いらねー!」と大きくツッコめないところに巧みさがある。岩井さんは悪意を善意で包むのがうますぎる。

誰も喜ばないプレゼントが生まれる事故を避ける

「関係性が近いと自作のものは嬉しいけど、関係性が薄い場合はマジでゴミと化す」ということがわかってきた。
関係性の近さは自分で判断するのだが、関係性が薄い相手にも自作のものをプレゼントしてしまうケースもある。コミュ障は相手との関係性の近さを誤認するからコミュ障なのである。キャバ嬢に自作の歌をプレゼントするおじさん、イヤですよね。
「関係性が薄い相手に対して熱量をかけて自作してしまい、喜ばれないし自分の時間も無駄になって悲しい」という事故を防ぐためには何ができるかを考える。

  • 作って!と言われてから作る
    好きなキャラクターのイラストをリクエストしてもらうとかがわかりやすい。
    サプライズ感は薄れるが、「作って」と言われているので失敗を避けられる。
  • 「自作した」以外の価値もつける
    単純に「モノ」単体の価値があるもを作る。
    アクセサリー単体でかわいいとか、機能的で何かに使えるとか。
    プロとして活動していればクオリティーも上がりやすいけど、素人の場合はそこまでクオリティーをあげるのはムリという現実もある。お金がないから自作した服を子供に「かわいくない」「恥ずかしい」と言われてしまうお母さんとかあるあるで泣ける。
  • 第三者に相談する
    これは失敗を防げる確率が上がる一方で、「相談する」ということができる時点でもう事故は防げているのではないかという気もする。相談できる相手も、相談するという発想もないからこそ一人で突っ走って盛大に事故るのがコミュ障なので。

まとめ: プレゼントはモノ単体ではなく文脈が大事

考えてみると、プレゼントは「もらったモノ」単体ではなく「いつ・どこで・誰に・どうして・どうやってもらったか」というエピソードで覚えている。

もらって嬉しいプレゼントとは以下のような要素を持っているのではないか。

  • 自分がお願いしたことに応えてくれる
  • 自分の趣味・嗜好や日頃の悩みを覚えてくれていて、それに合ったものをくれる
  • そもそも誕生日を大事なものと捉えている

「プレゼントするという行為」の価値と「プレゼント単体」の価値は別である。
「もらった物単体の価値」より「その人がこのプレゼントを選んだという文脈」が大事。プレゼントするという行為にかけた時間・労力まで含めてプレゼントと言える。
「高価なものをあげれば喜んでもらえる」という短絡的な思考は避けたいものである。ディズニーペアチケットとかスタバカードとか、結婚式の二次会みたいな最大多数の最大幸福を集めたようなプレゼントだけではつまらない。
関係性がない人からものをもらっても、それは「プレゼント」ではなく「タダで手に入れたもの」という認識になってしまう。そしてメルカリへ。

× プレゼントをあげるから喜んでもらえる、関係性を近づけられる

○ 関係性が近いから、プレゼントをあげると喜んでもらえる

プレゼントで相手に喜んでもらうには、「そもそも仲良くなる」ということが必要なのかもしれない。
誰にあげても絶対喜んでもらえるプレゼントがあったとして、正解が決まってるんだったらそれってつまんないですよね。
くれぐれもアイドルの握手会でマンションの合鍵を渡すようなおじさんになってはいけない。